おおたfab8周年を迎えて考える
おおたfabの中の人の内の一人です。もう一人も8周年なので何か書いてくるかなと考えております。
これはスタッフの個人的感想です。
一番はもう8年も経ってしまったかが実感です。2015年9月20日 おおたfabは大田区の梅屋敷にある産学連携施設でスタートしました。
写真はオープニングイベントの様子 下の写真はスタート時のおおたfab
オープニング けっこう人集まってます。当時はちょっとしたブームでした。fabのスペースは今と比べるとずいぶんこじんまりしています。
正直なところどこからも援助受けることも無くよく8年持ちこたえたな。が感想です。
ブームから継続的活動に変貌
スタート時
始めた頃は、モノ作りブームでマスコミにも取り上げられていました。しかしおおたfabの運営母体であるスマイルリンク株式会社は元々3Dプリンタのメーカーでした。
その売れ行きや使用状況からこのブームは実態の無いものであると個人的には感じていました。そこで機械を使える人を少しでも増やしたい。作るという事を体験してもらいたいと考えfablabの運営を始めています。
地道に運営していたつもりですが、今考えるとわかって無かったとは言えかなり浮ついた運営をしていたように思います。
ほとんど前例が無かったので試行錯誤は仕方がありません。でも情報の取捨選択は当時でももっと上手にできたはずだと反省してます。
利便性を上げるため駅チカに引っ越し
2017年10月にはJR蒲田西口の現在の場所に引っ越してきました。右は借りた直後10月の様子
梅屋敷時代は全体70㎡ fabスペースはおよそ30㎡
蒲田西口は220㎡ほど3倍の面積になりコワーキングスペースとしての営業も開始しています。
左の写真はその中のfabスペース だいたい引っ越す前の倍の広さを確保しました。
細かい移動はしていますが、fabスペースの場所はほぼ現在と同じ配置です。
このころから長いスパンでモノ作りに継続的に取り組む会員さん達が残りはじめ
その人たちの活動が目立つようになってきました。
営業開始直後からこのころからfabでの活動に定着した会員さんの様々な協力が核となって、今のおおたfabは成り立っています。
大人の部活(会員さんの自発的活動)の活発化の効用
おかげさまでおおたfabの活動は、ただ設備を使う事だけでなくイベント等活動がだんだん会員さんが中心となりつつあります。
fabを維持していくことは運営する側(スマイルリンク㈱)が行っていますが、各種勉強会は会員さんのその知識をたくさん持っているが中心となって活動しています。
実際にソフトウェアでもメカでも作って見ると理解できますが、いろいろな知識が無いと作るという作業はたいへんです。
そこで大人の部活 勉強会です。同じような興味を持つ違う知識を持った人が、いっしょに作業する。それによって互いに知恵の補完をすることが出来ます。
目的がはっきりしていれば、それにあった講習を受ければ効率が良いのは間違いありません。
何をしたら良いのかははっきりしない。ピントの絞った質問が出来ない事の方が事例としては多いと思います。そのような時に何かをいっしょに製作した仲間がいると質問がしやすいものです。
そのような仲間を増やすには、勉強会はよいきっかけになると個人的には考えております。
おおたfabにもし入られるならそのような機会を活かしてください。結果的に自分が作りたい物の進化スピードが増します。
今後どうするかと思うこと
設備が充実してれば良いのか?
このところ自治体が産業振興のため開設する施設は増えています。でも工作機をレンタルしているスペースは全体では数が減っているように見えます。
仕方がないことで公共団体の施設は料金は安いのですが、制約があったり起業する人向けであったり気軽に使えない場合があります。
また設備をいろいろと取り揃えても、使うにはそれなりの経験が要求されて稼働状況が低いという事例が良く見られます。
運営側として、おおたfabは採算性を一番に考えているわけではありません。しかし継続運営が出来るようにある程度の採算は考えていかなくては維持できません。
援助を受けていない施設を駅チカで維持していくことはかなりキツイです。
しかし会員さんの繋がりを大事に考えると来やすい場所の維持は最優先になるかと思っております。
その結果他の施設の運営者などに聞いて稼働率の低くそうな設備の導入は、後回しになる可能性が高いです。
ミーリングなど金属も削れる機械は個人的には非常に欲しい設備なのが、どうも稼働率がどこでも極端に低いようですので当面は無理かなと考えています。非常に残念です。
ではなにを優先に考えるか
それよりも会員さんの相互の繋がりを深める事が優先事項になりそうです。
というのは趣味で始めても進んでいくとどうしてもお金が必要となるのです。満足するものを作ろうとすると良い素材を使いたくなります。最初は小遣いの範囲で始めても、悲しいかなだんだん資金量が大きくなりがちです。
そこで自分が作っている物が売れないかと考えるようになるのです。でもなかなかそれは個人では難しいのです。クラウドファンディングサイトを見ればわかるのですが、良い物便利な物が売れるほど単純ではない事に気が付くようになります。本気で取り組めば取りくむほどこの辺りでだいたい個人の限界に気が付くようになるのです。私もそうでした。
その時に必要なのは、相談しやすい仲間です。その時の仲間に会員さん同士でなれれば良いと考えています。
私が製造系から来ているためもあるのでしょうが、作る事はなんとかなるのです。でも人に作品を認知してもらうとかどうしたら買いやすく出来るかについては、ほぼ能力がありません。
また時間をかけて学ぶにしても時間がかかりすぎます。
そこで相談できる仲間の重要性がぐっと増してきます。そのような相談しやすい仲間が多くいる場所を今後目指していくように個人的にはなるかと考えています。
繋がりを作るのは、互いの仕切りが下がらないと出来ません。それって試行錯誤しながら繋がるので時間かかります。
現在配置紹介
写真は現在の機械の配置 右2枚はfab内のミニショップでの販売の様子です。
作るだけでなく希望者の販売のお手伝いも少ししています。
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