初心者向け レーザーカッター入門

レーザーカッターは熱で加工します

レーザー加工機は、レンズを使いレーザー光を収束してエネルギーを集中させて切っていますからレンズから加工物までの距離を一定保たないと切れません。距離が3mmも変化してしまうと焦点の位置がずれてかなり切れ味が落ちます。

それでレベルを出すことがきれいに切るための絶対条件になります。

そしてレーザー切断は加工物を熱で切断するので、ベットが熱影響を受けるので歪みます。

これは熱を加えて切る機械なので防ぎようがありません。

 ですので初めて使う方や馴れていない方は小さい物から練習しましょう。サイズはA4程度の範囲内で切り始めると失敗が少ないです。素材もアクリル板やMDFのような加工しやすい素材から始めるのをお勧めします。

おおたFabにあるレーザー加工機は出力が40Wです。アクリル板だと2~3mm MDFも2~4mm態度が加工しやすいのでお勧めです。

材料の保管に気を使おう

最初に書いたようにレンズから加工品までの距離が大事です。反っていたり歪んでいるとレンズと加工物の距離が変わり焦点とずれたところで切ることになるので切れなくなります。レンズと加工物の距離を一定に保つために反らないように保管します。MDFは割に簡単に反りますので保管に注意がいります。あと湿気を含むと切れにくくなりますので注意が必要です。アクリル板もMDFほどではありませんが、反ったり吸湿しますので、注意してください。

実際に切断してみよう

 慣れるまではなるべく1個づつ作りましょう。なぜかと言えば切る材料はレーザー光が与える熱によって変形します。歪むのです。いくらデータで加工線が真直ぐにでも素材が変形すれば真直ぐに切れません。歪みかたは、切り出す部品のサイズ・厚み・切断線の密集度合い等条件によって変わります。

 機械の精度は機械の動作の精度を保証するもので、切断の精度を保証していません。機械の動き方はデジタル工作機では再現性がありますが、気温・湿度・ベットの歪みは毎日少しずつ違います。レンズの汚れも大きく影響します。毎回切断の条件が変わると考えてください。使うとき最初に試し切りすることで失敗の確率を大幅に下げることが出来ます。いっぺんにたくさん切ると加工上の問題点がわかりにくくなるので、まずは単純な物から切って問題点を分かりやすくして解決していきます。

 これは慣れている人でも同じで初めての素材を切るときは問題点が分かりやすいような加工から始めるのが手順です。私は時々面倒になりこの手順を飛ばしていきなり部品を切ろうとして失敗することがあります。面倒でも手順は省かず正確にやった方が結果的に早く出来ることが多いですね。

 

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