グリーン部の実験

3年間かかってグリーン部が辿り着いた結果がこれ

なんのことはない電気を使わない鉢代わりのカップ容器に植えた植物という結果に辿り着いております。

植物を育てる基本的な機能は何かを考え都会で植物を育てる動機は何かを考えた結果持ち運びが簡単・手間がかからないことがメインとなって他の要素を切り捨てていったらこのような結果になりました。

シンプルすぎて完全に100均で売っている製品と変わらないかも

という見た目になってしまいました。

省エネというか無駄を省くためなるべく市販品を使い再利用出来るものは再利用していくと、用土とか内側の構造物は設計して作る必要がありますが外装(見える部分)は廃物利用であったり他の製品の部品を流用することによってできてしまうので見た目の特徴が無くなってます。

また持ち運びやすさを考えた時コードが邪魔であるという事で電気を使う機能は全部オプションとして別にしたところ、基本セットはシンプルになり簡単に持ち運びも出来て”簡単に持ち運びでき少ない手間で植物を育てる”という基本機能は満足しましたが、ギーク感がまったくなくなりました。

何故小さくて簡単に出来るようになったかの理由の大きな部分は用土にあります。用土を探すことと、どう使いこなすかのテストに時間がかかりました。用土に火山礫を使う事は以前から研究はされており農業の事例としては使用例があるのですが、小さな鉢植えなどにはパーミキュライトやハイドロボールのような人工的な手が加えられた用土が品質が一定に保てるため使いやすく火山礫のような自然素材は使いにくいらしく使用例が少なく条件を探すのに時間がかかってしまいました。ただ結果として高い発芽率・より少ない土量で育つらしいことがわかり現在のサイズに繋がりました。

また植替えも簡単になり写真はあるファーストフードチェーンの紙コップに植えてありますが、これから取り出して別の容器にも植え替えることが簡単にできます。性能はあがったのですが最初の構想とはかなりかけ離れた形になってしまっています。

でもグリーン部のメンバーとしてはこれはこれで面白く技術者としての知見はかなり貯めることが出来たと皆思っております。対象物をよく観察し、物の特性を生かしていけば凝ったことしなくてもけっこう満足する結果が出ることが再認識できました。今電気的制御が簡単にかつ安く出来るので技術屋は安易に電気的な手段で問題を解決しがちですが、よく観察し対象物の特性を理解するという原点に立ち返り深く考えることの大切さを身をもって体験できました。植物を育てるという普段の仕事と縁がないことをやったことが良かったのだと考えております。

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収穫

 

 

 

 

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