Prusa i3 MK3S+を使ってみた(1)

Prusa i3 MK3S+ 使ってみましたので感想です。

めっちゃ使いよくなってます。

箱から出してそのままテストプリントしたらこの出来

写真は箱から出して何もいじらずに出力したサンプルデータとおおたfabのタグです。

 

 

 

 

 

 

 

 

純正のPLAフィラメントで試してみました。

糸ひきがないことラインがスッキリとなっていることからフィラメントの送り出しが

安定していることがわかります。

玉やノズル移動の跡も気になりません。

出力条件がバッチリあってます。

Prusa i3 MK2も他の機種に比べるとかなり出力がきれいで調整も少なくて使いよかったのですが、

MK3S+ほど何にもせずにここまできれいには出力できなかったような気がします。

MK2は最初レベルの調整をやったと思いますが、MK3S+では調整せず使えました。

最近はPrusaより安い機械もかなり出ていますが、耐久性・安定性も考えたら相変わらずPrusaはお買い得な機械だと思います。

この安定性が高まった原因はまずエクストルーダが変わったことが大きいと考えています。

今回のエクストルーダはギヤに刻みが入っておりがっちりとフィラメントを掴みさらに両側に送りの動力をかけているため送りが非常に安定しているのでしょう。

積層が揃いきれいです。

数年前にエクストルーダのフィラメントを送るバラツキを確認する実験をしたことがあるのですが、

今回Prusaが採用している両側駆動の送り機構が一番送りが安定しており送りの揺らぎがほぼありませんでした。

片側のみ駆動しバネで押さえつけるタイプはスリップしてフィラメントの送り量にバラツキがでました。

そのタイプで出力された物は、フィラメント量が少ないところができ脆い場所が出来てしまうのですが、

Prusa i3 MK3S+で今回出力したものは、脆い個所がなく薄くても強度が保たれていました。

そのため出力物が歪まず滑らかに仕上がり3Dデータの寸法に近いものが出来上がります。

 

この遊星ギアも一発で回るものが出来ました。

2~3年前の機械では、無調整で回るものがで出来る確率はそれ程高くなく

何回かテストが必要なのが実態でしたが、

今回は無調整・かつ1回出来少し感動しました。

記憶が薄くなってしまっているのですが、

Prusa i3 MK2ではベットの隙間の調整をして出来たように記憶しております。

それでもさほど手間がいらずに遊星ギヤが出来たように記憶しているので

イメージとしてはかなり良かったように思います。

 

 

Prusa i3 MK2ではフレームがかなり大胆な作り方しており、これもありなのかと思っていましたが

MK3S+では、私が考えるオーソドックスな機械の作りに変化していました。

話が長くなりますので省きますが、

工作機械のベースを鉄板で作るというのは

鉄板の規格の精度が許容誤差の幅がありすぎ向かないのです。

ですから精度が欲しい機械のベースは削って作ります。

コストの面から切削部品を使えない低価格の3Dプリンタには、

今までの工作機械におけるお約束は通用しなく家電の範疇の物なんだから、

金属加工に求めるような精度を求めるのは筋違いである。

と考えていましたが、

今回のMK3S+はそろそろその認識に入らないと思いました。

スライサの性能などもあり数百万円する機械とは違いますが、

かなり信用して使える機械になってきています。

次回は出力の安定に関係していると思われる部品の変更点について触れてみます。

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