やっぱり石の上にも3年?(クラウドファンディングに思うこと)

最近 おおたfabの知り合いの中にでファンド成功者が出てきている。

ひとつはクラウドファンディングでもう一つは株主型ファンド

数百~数千万集めることに成功した。

そのことは本当に喜ばしい。

が、資金集めるために投入した時間と労働時間にはコストで考えたら

まったく引き合わないということに作り手の近い立場にいる人間としては

多くの人が理解してくれると嬉しい。

皆さん大真面目にやって最低2~3年はかかっている。

思い付きで完成度高めるなんて出来ないから

そこに至るには表に出てくる以上の時間がかかっている。

作るということは金銭的な評価は物の溢れた社会では

低いのは当たり前のことだ。

だって安く簡単にほぼ何でも手に入るから。

でも無い物を形にして他人に提供できるまで完成度を上げていくのは

根気がいる作業なので、応援があるともっと努力できる。

だからファンドで知らない人達から応援されることは

作り手には金銭以上にありがたいことなのではないかと想像している。

それに労働の質も多分ものすごくいいと思われる。

なんせ好きなことを損得抜きで作っているのだからね。

 

ファンドは基本広告宣伝費のたぐいだと作り手側のほとんどの人が

今はそのような認識でいるような気がする。

だから目利きが出来れば買い手に取ってはお得商品がクラウドファンドに出てくる。

ここで言う目利きは作り手が本気で作っているかどうか

買い手にとって面白い物かどうかが判断できるということ

で、世の中に受け入れられて売れるという事柄とは別なので承知してください。

ともあれ作り手のかなりな時間の犠牲の上に製作物は成り立っていると思うので

成功は良かったと思う。

 

なんだ? というような案件も故意か意識せずにか分からないけれど

変なファンドもいっぱいある。

面白い取り組みであったりよさげなものでも

まったく注目されない物もいっぱいだ。

このパターンが一番多い。

 

他人事だと気楽だが、当事者で責任者であったりした日には

胃が痛いぐらいならきっとラッキーなんだろう。

下手をすれば人生を左右しかねない事もあると思う。

 

クラウドファンディングにはいろいろと問題があることは承知だが、

本気で何かをしてみたい人が見知らぬ人にうったえる場があるということは

無いよりよっぽどありがたいことだ。

応援する場があるのは双方にとって利益になる。

 

 

おおたfabという場所の作り手として運営にかかわって来た者としては、

単純に知り合いの成功は嬉しい。

自分も含めてみんなお金に苦労しているのは分かっているからね。

特にクラウドファンディングの成功は手放しで喜べる。

それに対して株式型に大丈夫かという気持ちも若干ある。

 

株式型ファンドは少数株主の募集なので問題ないと思われるが、

企業運営にとってだれの資本であるか。

どのように受け入れるかは死活問題で

経営権を奪取されることの懸念がかなりある。

実際私が町工場を営業していた時は乗っ取りが周りで数年に一回は起きていた。

その原因もいろいろなんだが、

お客さんの経営陣交代は、下請けにとっては面倒の一言だったよ。

 

単純なクラウドファンディングでも株式型でも

説明しなければいけないので手間がかかることは間違いなく

宣伝以外にはファンドをやらず

楽するためになるべく自己資本で完結するように頑張ろう!

と思いましたよ。

 

本当に大変そうに見えました。

ファンドを実行する人・組織それなりの覚悟がいるみたいです。

気楽なものではないですね。

株式投資型クラウドファンディングに応募してみた

 

 

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