スマートフォンスタンド②
昨日からのつづきです
くまモン投入
当時くまモンが流行りはじめ、熊本県の該当課に登録することで、くまモンを使えるという話をTVで見た。
これまでお客様のほどんどが男性だったので、キャラクターを入れることで、女性の方にも使ってもらいたいと考え、熊本県に許可をもらうべく手続きをした。
デザインが自分ではできなかったので、ランサーズでデザインを公募。コンペ形式でデザイナーを募集した。そのあと熊本県から修正が何度か入ったときにも、都度デザイナーさんに修正してもらい、3種類を追加した。かわいいラインナップも増えてきた。
【日本製iPhone8/8Plus対応】くまモン スマートフォンスタンド 縦置・横置き対応 シルバー アルミ製 ?2010熊本県くまモン#8493
- 出版社/メーカー: スマイルリンク工房
- メディア: エレクトロニクス
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【日本製iPhone8/8Plus対応】くまモン スマートフォンスタンド 縦置・横置き対応 ホワイト アルミ製 ?2010熊本県くまモン#8493
- 出版社/メーカー: スマイルリンク工房
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包装と梱包資材準備
アマゾン販売当初、緩衝材(いわゆるプチプチ)にくるんでちょっとおしゃれな包装紙にシールを貼ったりして、注文が入る度に丁寧に梱包して一つずつ送っていた。
当時梱包用の袋を探しに浅草橋のシモジマや近所のパッケージプラザによく通った。それは知らない世界を知ることができて結構楽しかった。今であればメルカリ等でお客様用カードなど結構売っていますね。
少しずつアマゾンで売れはじめると、次は何とか実店舗においていただけないかと思い始めた。
そのためには、棚に陳列できるように箱や台紙がなくてはいけない。
当時急増していた、iPhone関係の商品を販売するお店と契約したことで、必要性が高まった。結局その店から注文はなかったのだが、、。
箱と台紙を作ってくれるところをインターネットで検索して作ってもらった。当時2つのカタチ(通称:シンプルタイプとコアラタイプ)があったので、どちらも入るよう箱は共通設計にしてもらった。店舗でも陳列できるように、PP(ポリプロピレン)で透明のパッケージ。
スマホの大型化に伴いコアラタイプは市場性が厳しい(特にネットではその大きさの説明が難しくお客様の納得を得にくい)と判断。
台紙は、経費を抑えるためにシンプルタイプのみを作り、コアラタイプは作成しなかった。
台紙のデザインもその会社でしてもらえることができ、実際の使い方なども裏面にデザインしていただき助かった。(これまにない製品の説明をすべてアマゾンの売り場ですることは難しいと感じた。)
箱の設計、台紙のデザインなど何もかも初めての経験で、素人なのでいろいろ教えてもらえて助かった。一方で素人だからか、うちが零細企業だからか、大切に扱われていると言う感じはしなかった。会社を尋ねたときにも(会社は遠く埼玉県)、営業の人からきちんと連絡をもらえなかったりして、以前自分が大手メーカーの社員だったときとは違う対応があってそれは残念に思った。
JANコード
話が前後するが、アマゾンで販売するためには、JANコードが必要だ。製品についているバーコードである。これによりアマゾンは同じ製品かどうかを見分けている。これ自体の取得はむずかしくなく、流通システム開発センターで手続きをする。とにかく始めてなので、ひとつひとつドキドキしながら進める。このあたりは仲良しの友人に本当に世話になった。
FBAに登録
まだ同じようなものが少なかったからか、ちょこちょこ注文が入るとそのたびに自分で発送していた。土日の含めてちょこちょこ発送するのは時間的にもかなり厳しくなった。そこでアマゾンのFBA(Fulufilment by Amazonだったと思う)という仕組みを利用。
あらかじめ商品をアマゾンの倉庫にまとめて送っておくと、アマゾンがお客さんに発送してくれるというありがたい仕組み。まとめて何個納品するかというデータをこちらで入れる。そうするとアマゾン専用のバーコードが発行される。それを商品に一つずつ貼って出荷するという仕組みだ。このことにより、発送の手間から解放された。もちろんアマゾンの手数料が上乗せされるので、個別の利幅は減ることになる
アマゾンのシステム
アマゾンのシステムは素人にはとてもわかりにくいものだった。登録には親しい友人の力を借りた。正直今でも全部わかっているとは思わない。ただSellerのシステムは時々不完全ながらも、進化が早く、このように使いながらシステムを直していくということは、当時新鮮に思えた。
ニューマーケット対象商品になる
拡販を目的に、東京都中小企業振興公社のニューマーケット対象製品に応募、知的財産の面、生産体制の面など確認して頂選定していただいた。
原価管理及び収益的な観点
商品開発ストーリーとして、概要を紹介してきたが、もちろんこれで儲かるなんてことはない。材料費レベルでも試作を含めたら微妙だし、人件費など全くカバーできない。
ただ、商品をつくってみるという観点では、非常に大きな知見を得ることができた。これを機会に特許を取得したり、その他のサービスを作ったりしていくことにつながっています。
その点はまたどこかでご紹介できればと思う。
ちなみに今でもこのスマートフォンスタンドはアマゾンと弊社売店にて販売中。会社の粗品などにお使い頂けると嬉しいです。一度とある会社の周年記念品としてもご採用頂きました。
商品化の知見については、おおたFabでは商品化倶楽部というグループを組んでいて、定期的にミーティングを行っています。興味のあるかたはお問合せください。
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